あなたの大切な愛犬に、「ちょっとだけなら大丈夫かな？」 と思って食べ物をあげたことはありませんか？
しかし、人間にとっては美味しくて健康的な食べ物でも、犬にとっては 中毒を引き起こす危険なもの がたくさんあります。

特に チョコレート、ネギ類、キシリトール、ぶどう、アルコール は、ほんの少量でも命に関わることがある ため、絶対に与えてはいけません！
さらに、「意外と知られていない危険な食材」も存在し、誤って食べてしまうと 消化不良や中毒、腎不全 などを引き起こすことも…。

この記事では、
✅ 犬に与えてはいけない食べ物とその危険性
✅ もし食べてしまった時の正しい対処法
✅ 代わりに与えられる安全な食べ物やおやつ
✅ 愛犬の健康を守るための食事管理のコツ
を詳しく解説します！

「知らなかった…」では取り返しがつかないこともあるため、
ぜひ最後まで読んで、愛犬の健康をしっかり守りましょう！ 🐶💖

>>合わせて読みたい・愛犬にあげてもOKな食べ物

危険な食べ物とそのリスク
誤って食べてしまった場合の対処法
意外と知られていない危険な食材
犬に安全な食べ物と代替おやつ
健康を守るための食事管理のポイント

危険な食べ物とそのリスク

チョコレート：中毒症状と危険な成分

チョコレートは犬にとって非常に危険な食べ物です。含まれる 「テオブロミン」 という成分が、犬の体内で分解されにくいため、中毒症状を引き起こします。

主な症状

嘔吐や下痢
異常な興奮や震え
心拍数の増加
けいれん発作
最悪の場合、死亡

危険度の高いチョコレート
チョコレートの種類によってテオブロミンの含有量が異なります。以下の表を参考にしてください。

チョコレートの種類	テオブロミン含有量（mg/g）	危険度
カカオパウダー	約26mg	★★★★★（超危険）
ダークチョコ	約16mg	★★★★☆（危険）
ミルクチョコ	約2mg	★★☆☆☆（注意）
ホワイトチョコ	ほぼ0mg	★☆☆☆☆（低）

食べてしまった場合の対処法

すぐに獣医師に連絡し、食べた量と時間を伝える
可能なら包装を持参して診察を受ける
自己判断で嘔吐させない（誤った処置が悪化を招くことも）

ネギ類（玉ねぎ・ニンニクなど）：赤血球破壊のリスク

玉ねぎやニンニク、長ネギなどの 「アリルプロピルジスルフィド」 という成分が、犬の赤血球を破壊し、貧血を引き起こします。

症状が現れるまでの時間
ネギ類を食べた直後は問題がないように見えても、 1～3日後に症状が出る ことが多いです。

主な症状

食欲不振・元気がなくなる
嘔吐・下痢
ふらつき・息切れ
黄疸（目の白い部分が黄色くなる）

特に危険な食材一覧

食材名	危険度	少量でも危険？
玉ねぎ	★★★★★	はい
ニンニク	★★★★☆	はい
長ネギ	★★★★☆	はい
ニラ	★★★☆☆	はい
エシャロット	★★★☆☆	はい

食べてしまった場合の対処法

すぐに獣医師に相談（早期対応が重要）
嘔吐処置を行わず、指示を仰ぐ
食事の記録を残し、診察時に伝える

キシリトール：血糖値急低下と肝不全の危険

キシリトールは 「天然由来の甘味料」 で、人間には無害ですが、犬にとっては 血糖値の急低下や肝不全 を引き起こす原因になります。

キシリトールが含まれる食品

シュガーレスガム
ノンシュガーキャンディ
ダイエット食品
一部の歯磨き粉やマウスウォッシュ

中毒症状
キシリトールを摂取すると、犬の体は 「大量のインスリンを分泌」 し、血糖値が急激に低下します。

30分以内に嘔吐
ぐったりする・ふらつく
けいれん
最悪の場合、昏睡状態

食べてしまった場合の対処法

速やかに動物病院へ
可能なら食品の成分表示を確認し、持参する
血糖値の低下が進む前に処置を受ける

ぶどう・レーズン：腎不全を引き起こす可能性

ぶどうやレーズンは、 犬の腎臓に深刻なダメージ を与え、急性腎不全を引き起こす可能性があります。

危険な理由

毒性成分は未解明だが、ごく少量でも危険
生のぶどうも、乾燥したレーズンも同じく有害

食べた量と危険度の目安

体重	危険とされる摂取量（レーズン）
5kg	約5粒
10kg	約10粒
20kg	約20粒

症状

嘔吐・下痢（摂取後数時間以内）
食欲不振
尿量の減少（腎不全のサイン）

対処法

すぐに動物病院へ
できるだけ早く解毒処置を受ける

アルコール：少量でも命に関わる理由

アルコールは 「中枢神経を強く抑制」 し、 少量でも命に関わる ことがあります。

アルコールを含む食品・飲料

ビール、ワイン、日本酒
アルコール入りのお菓子
一部の調味料（みりん・酒）

危険な症状

嘔吐・下痢
酩酊状態（フラフラする）
呼吸困難
昏睡・死亡

対処法

すぐに獣医師に相談
無理に水を飲ませない（誤嚥リスクあり）

誤って食べてしまった場合の対処法

食べた量と種類を確認する重要性

犬が危険な食べ物を口にしてしまった場合、 「どの食べ物を、どのくらいの量、いつ食べたか」 を確認することが重要です。これらの情報は、獣医師が適切な対処を行うためのカギとなります。

確認すべきポイント

食べたものの種類（チョコレート、ネギ、キシリトールなど）
食べた量（できるだけ正確に）
食べた時間（直後なのか、数時間前なのか）
犬の体重（同じ量でも小型犬の方が影響を受けやすい）
現在の症状（嘔吐、ふらつき、けいれんなど）

緊急度の目安表

食べたもの	少量でも危険？	症状が出るまでの時間	すぐ病院へ行くべき？
チョコレート	はい	30分～2時間以内	すぐに病院へ
ネギ類	はい	数時間～数日後	すぐに病院へ
キシリトール	はい	30分以内	すぐに病院へ
ぶどう・レーズン	はい	6時間～24時間以内	すぐに病院へ
アルコール	はい	30分以内	すぐに病院へ

重要ポイント

「少量だから大丈夫」と思わずに 必ず獣医師に相談 すること
時間が経つほど症状が悪化 する可能性があるため、迅速な対応が必要

すぐに動物病院へ連絡すべきケース

以下のような状況では すぐに動物病院に連絡し、指示を仰ぎましょう。

緊急度が高いケース

✅ 食べたものが「少量でも危険」とされる食材（キシリトール、ネギ類、チョコレートなど）
✅ すでに症状（嘔吐、ぐったりしている、けいれんなど）が出ている
✅ 意識がもうろうとしている、または失神している
✅ 呼吸が荒い、または呼吸が弱くなっている

動物病院に伝えるべき情報

病院に電話する際は、 以下の情報を整理して伝えるとスムーズです。

犬の情報（犬種、年齢、体重）
食べたものの種類と量
食べた時間
現在の症状（嘔吐、ふらつき、けいれんなど）

病院の連絡先を事前にメモしておくと安心！

自宅でできる応急処置のポイント

⚠️ 重要：自己判断で嘔吐させるのは危険！
食べたものによっては 嘔吐させることで逆に危険を伴う ことがあります。

応急処置の基本

✅ 水を飲ませすぎない（誤嚥の危険がある）
✅ 吐かせるかどうかは獣医師に相談する
✅ 犬が落ち着ける環境を作る（大声を出さず、そっと見守る）
✅ すぐに病院へ向かう準備をする

嘔吐させるべきかどうかの判断

食べたもの	嘔吐処置	理由
チョコレート	条件付きで可	摂取直後なら有効な場合も
ネギ類	❌	胃の中で成分が吸収されるため、意味がない
キシリトール	❌	血糖値が急激に下がるため、危険
ぶどう・レーズン	❌	腎不全を引き起こすため、専門的な処置が必要
アルコール	❌	吸収が早く、嘔吐させる前に影響が出る

応急処置の誤った例
❌ 牛乳を飲ませる → 消化不良を引き起こす可能性あり
❌ 塩をなめさせる → 塩中毒のリスクが高い
❌ 無理に口をこじ開ける → かえって危険

嘔吐処置が逆効果になる食べ物とは

誤って食べた食べ物の中には、 無理に吐かせると逆に危険 になるものがあります。

嘔吐させると危険な食べ物リスト

食べたもの	嘔吐が危険な理由
ネギ類	血液に吸収された毒素は、嘔吐しても除去できない
キシリトール	血糖値が急低下し、吐かせると悪化する可能性あり
ぶどう・レーズン	腎臓にダメージを与え、嘔吐では防げない
アルコール	胃からすぐに吸収されるため、嘔吐では間に合わない
化学薬品	胃の中で吐くと、食道や口の粘膜を傷つける恐れがある

安全な対処法

無理に吐かせず、すぐに獣医師に相談
水を飲ませずに、病院へ直行

獣医師に伝えるべき情報の整理方法

動物病院でスムーズに診察を受けるために、事前に情報を整理しておきましょう。

病院で伝えるべきチェックリスト

✅ 犬の基本情報（犬種・年齢・体重）
✅ 食べたものの種類・量・時間
✅ 現在の症状（嘔吐・ぐったりしている・ふらつきなど）
✅ 過去の病歴（持病やアレルギーがあれば伝える）

診察時のポイント

食べたもののパッケージがあれば持参 する（成分がわかるため）
症状の変化をメモ しておく（病院到着までの間の様子も重要）
診察後の指示をしっかり守る（薬の服用方法や食事制限など）

意外と知られていない危険な食材

アボカド：犬にとって有害な成分とは？

アボカドは健康に良いイメージがありますが、犬には危険な食べ物です。アボカドに含まれる 「ペルシン」 という成分が、犬の体に悪影響を及ぼします。

アボカドの危険性

✅ ペルシンが消化器系にダメージを与える
✅ 種が喉や腸に詰まる危険がある
✅ 脂肪分が多く、膵炎（すいえん）のリスクがある

犬がアボカドを食べた場合に起こる症状

嘔吐・下痢
お腹の膨張（ガスが溜まる）
ふらつきや元気がなくなる

危険度の目安

食べた部位	危険度	理由
果肉	★★★☆☆	ペルシンが含まれるため
皮	★★★★☆	より高濃度のペルシンが含まれる
種	★★★★★	窒息や腸閉塞のリスクが高い

対処法

すぐに病院へ行き、食べた量を伝える
特に 種を飲み込んだ場合は早急に診察を受ける
無理に吐かせず、獣医師の指示を待つ

カフェインを含む飲料：心臓に与える影響

コーヒーや紅茶、エナジードリンクに含まれる 「カフェイン」 は、犬にとって危険な成分です。犬はカフェインを分解する能力が低く、少量でも 中毒を引き起こす 可能性があります。

カフェインを含む主な食品・飲料

☕ コーヒー・紅茶・緑茶
🥤 エナジードリンク
🍫 ココア・チョコレート

カフェイン中毒の症状

興奮状態（落ち着きがなくなる）
呼吸が速くなる
震え・けいれん
心拍数の異常

カフェイン中毒の危険度の目安

体重	危険な摂取量（コーヒー換算）
5kg	約2～3口
10kg	約半カップ
20kg	約1カップ

対処法

すぐに動物病院へ
特に小型犬は影響を受けやすいため、注意が必要！
飲んだ量を獣医師に正確に伝える

種入りフルーツ（さくらんぼ・桃・プラム）：中毒と窒息の危険

さくらんぼや桃、プラムの 「種」 には シアン化合物（青酸） が含まれており、犬が誤ってかじると 中毒を起こす 可能性があります。

危険な理由

✅ 種を噛むことで毒性が発生
✅ 腸閉塞のリスクがある（特に小型犬）
✅ 果肉自体は問題ないが、糖分が多いため与えすぎ注意

種入りフルーツの危険度リスト

果物	危険度	理由
さくらんぼ	★★★★★	種にシアン化合物が含まれる
桃	★★★★☆	種が大きく、誤飲のリスク
プラム	★★★★☆	桃と同じく種に毒性あり
びわ	★★★★★	種に青酸が含まれ、中毒のリスク

対処法

種を飲み込んだ場合は、すぐに病院へ！
少量でも 様子を見ずに獣医師に相談
無理に吐かせず、専門的な処置を受ける

乳製品：消化不良や下痢を引き起こすリスク

犬は人間ほど 「乳糖（ラクトース）」 を分解する能力が高くないため、乳製品を食べると 消化不良を起こしやすくなります。

乳製品を摂取した際の症状

軟便・下痢
お腹がゴロゴロする（ガスが溜まる）
嘔吐（重度の場合）

乳製品の危険度リスト

乳製品	危険度	備考
牛乳	★★★☆☆	乳糖が多く、下痢を引き起こしやすい
チーズ	★★☆☆☆	少量なら問題ないが、脂肪分が高い
ヨーグルト	★★☆☆☆	乳糖が少ないものならOK
生クリーム	★★★★☆	脂肪分が高く、膵炎のリスク
アイスクリーム	★★★★☆	砂糖や添加物が多く、健康に悪影響

対処法

すでに下痢・嘔吐している場合は、絶食させて様子を見る
水分補給をしっかり行う
下痢が長引く場合は病院へ

生肉・生魚：細菌感染や寄生虫のリスク

最近では「手作りごはん」として 生肉や生魚を与える人もいますが、犬にはリスクが大きい です。

生肉・生魚の主なリスク

❌ サルモネラ菌・大腸菌 による食中毒
❌ 寄生虫（アニサキスなど） の感染
❌ ビタミンB1欠乏症（生魚の場合）

危険度の高い食品リスト

食材	危険度	理由
生の鶏肉	★★★★★	サルモネラ菌のリスク
生の豚肉	★★★★★	E型肝炎ウイルスのリスク
生魚	★★★★☆	アニサキスなどの寄生虫リスク
生卵	★★★☆☆	サルモネラ菌の可能性あり

対処法

必ず加熱してから与える
嘔吐や下痢が出たらすぐに病院へ

犬に安全な食べ物と代替おやつ

安心して与えられる果物・野菜リスト

犬にとって危険な食材が多い一方で、適量なら安全に与えられる果物や野菜 もあります。

犬に安全な果物・野菜一覧

食材	効能	注意点
りんご 🍎	抗酸化作用・整腸作用	種と芯は取り除く
バナナ 🍌	エネルギー補給・カリウム補給	与えすぎは肥満の原因
スイカ 🍉	水分補給・熱中症対策	種と皮は与えない
にんじん 🥕	目の健康・歯石予防	硬い場合は茹でると◎
キャベツ 🥬	胃腸を整える・低カロリー	与えすぎるとガスが溜まりやすい
さつまいも 🍠	腸内環境改善	食物繊維が多いため少量ずつ
かぼちゃ 🎃	免疫力UP・整腸作用	皮と種は取り除く

果物や野菜を与えるときのポイント

✅ 初めて与える食材は少量から（アレルギーの確認）
✅ 種・皮・芯は取り除く（消化不良や中毒のリスク）
✅ 生より加熱すると消化しやすい

市販おやつの選び方と注意点

市販のおやつを選ぶ際には、成分や添加物に注意 しましょう。

安全なおやつの条件

✅ 原材料がシンプル（肉や野菜がメイン）
✅ 無添加・保存料なし
✅ 適切なサイズで食べやすい

市販おやつの危険なポイント

❌ 着色料・人工香料が含まれるもの
❌ 砂糖や塩分が多いもの
❌ 硬すぎるおやつ（歯が折れる危険）

安全なおやつ例

おやつ	特徴	注意点
ドライささみ	高たんぱく・低脂肪	添加物がないものを選ぶ
馬肉チップス	アレルギーが少なく消化に良い	与えすぎに注意
さつまいもチップス	食物繊維が豊富でヘルシー	小さくカットして与える
チーズキューブ	カルシウム補給に◎	低脂肪タイプを選ぶ
無添加クッキー	手作りに近いものが◎	小麦アレルギーがある犬は注意

選ぶときのポイント
✅ 「無添加」「国産」「低カロリー」の表記をチェック
✅ 大型犬と小型犬でサイズを変える
✅ おやつは全体の食事量の10%以内に抑える

手作りおやつの簡単レシピ紹介

手作りおやつなら 安心・安全で添加物なし！ 自宅で簡単に作れるおやつレシピを紹介します。

1. さつまいもクッキー🍠

材料

さつまいも：100g
米粉：50g
ヨーグルト（無糖）：大さじ1

作り方

さつまいもを茹でて潰す
米粉とヨーグルトを加えてこねる
好きな形に整えて、170℃のオーブンで20分焼く

✅ ポイント： 小さめに作ると食べやすい！

2. 鶏むね肉のジャーキー🐔

材料

鶏むね肉：1枚

作り方

鶏むね肉を薄くスライスする
100℃のオーブンで1時間じっくり焼く
カリカリになったら完成！

✅ ポイント： 冷蔵庫で1週間保存可能！

アレルギー対策を考えた食事選び

犬にも 食物アレルギー があり、特定の食材に反応することがあります。

アレルギーを起こしやすい食材

食材	アレルギーの可能性
小麦	皮膚のかゆみ・消化不良
牛肉	消化不良・下痢
乳製品	下痢・嘔吐
鶏肉	皮膚の炎症
卵	消化不良

アレルギー対策のポイント

✅ 初めての食材は少量から
✅ 痒がる・下痢・嘔吐が出たら獣医師に相談
✅ 「グレインフリー」「低アレルゲン」のフードを選ぶ

食事制限のある犬へのおすすめメニュー

持病や健康状態によって 食事制限が必要な犬 のためのおすすめメニューを紹介します。

1. 腎臓が弱い犬向け

✅ 低リン・低ナトリウム食
✅ タンパク質を控えめに

おすすめ食材

かぼちゃ・にんじん（ビタミン補給）
さつまいも（消化が良い）
白身魚（低脂肪・高タンパク）

2. 肥満気味の犬向け

✅ 低カロリー・高たんぱくの食事
✅ 間食は控えめに

おすすめ食材

鶏ささみ（高たんぱく・低脂肪）
ブロッコリー（食物繊維豊富）
ヨーグルト（腸内環境を整える）

3. アレルギーのある犬向け

✅ 小麦・乳製品・特定の肉を避ける
✅ 消化に良い食材を選ぶ

おすすめ食材

馬肉（アレルギーが出にくい）
米・さつまいも（消化しやすい）
無添加の手作りおやつ

健康を守るための食事管理のポイント

バランスの取れた食事の重要性

犬の健康を維持するためには 「バランスの取れた食事」 が欠かせません。栄養が偏ると、肥満や病気の原因になります。

犬に必要な栄養素

栄養素	役割	含まれる食材
タンパク質	筋肉・皮膚・被毛の健康維持	鶏肉・牛肉・魚・卵
脂質	エネルギー源・皮膚の健康維持	魚油・鶏肉・亜麻仁油
炭水化物	エネルギー補給	玄米・さつまいも・かぼちゃ
ビタミン	免疫力アップ・代謝促進	緑黄色野菜・果物
ミネラル	骨や歯の形成・神経機能調整	海藻・チーズ・肉類
食物繊維	消化を助ける	にんじん・キャベツ・さつまいも

理想的な食事バランス（目安）

タンパク質：30～40%
脂質：10～15%
炭水化物：30～50%
ビタミン・ミネラル：適量

食事のポイント
✅ 犬種・年齢・体調に合わせて調整する
✅ 手作り食の場合は栄養バランスを考える
✅ ドッグフードは高品質なものを選ぶ

人間の食べ物を与える際の注意点

犬に 「人間の食べ物」 を与えるのは危険な場合があります。味付けや調理法が犬の健康に悪影響を及ぼすことがあるため、注意が必要です。

人間の食べ物で注意すべきポイント

❌ 味付けが濃い（塩分・糖分の過剰摂取）
❌ 脂肪分が多い（膵炎のリスク）
❌ 香辛料が入っている（胃腸への刺激）

人間の食べ物で特に注意すべきもの

食べ物	危険度	理由
から揚げ	★★★★★	油分が多く、膵炎の原因になる
ハム・ソーセージ	★★★★★	塩分・添加物が多い
ケーキ・お菓子	★★★★☆	砂糖が多く、肥満や糖尿病の原因
パン	★★★☆☆	バターや砂糖が多く含まれることがある
スナック菓子	★★★★★	塩分・油分が多く、腎臓に負担がかかる

✅ 犬用に調理する場合は味付けなしで！
✅ 与えるなら少量にする！

偏食・好き嫌いをなくす工夫

犬が好き嫌いをするのは 「味」や「食感」 によるものが多いです。偏食を改善するための工夫を紹介します。

好き嫌いの原因と対策

原因	対策
ドッグフードに飽きた	トッピングを加える（茹でたささみ・野菜）
固いものが苦手	ふやかして柔らかくする
味にこだわりがある	手作り食と組み合わせる
食事時間が不規則	毎日決まった時間に与える
おやつを食べ過ぎ	おやつの量を減らし、食事に集中させる

✅ フードを変えるときは少しずつ混ぜて慣らす！
✅ 食事の時間を決めて、残したら下げる！

食材の安全性チェック方法

犬の食事に使う食材は 「新鮮で安全なもの」 を選ぶことが大切です。

安全な食材選びのポイント

✅ 無農薬・オーガニックのものを選ぶ
✅ 加工食品は避ける（添加物が多い）
✅ ドッグフードは成分表を確認する

ドッグフードの安全性チェック項目

項目	確認ポイント
原材料	肉類が主成分か？（穀物ばかりのものはNG）
添加物	人工保存料・着色料が入っていないか？
成分バランス	タンパク質・脂質・炭水化物の割合が適切か？
製造国	信頼できるメーカーか？
賞味期限	古いものは避ける

✅ 「〇〇ミール」「副産物」と書かれているものは避ける！
✅ 信頼できるメーカーのフードを選ぶ！